予防・メンテナンス
大切な歯を、健康な状態で保持する予防歯科
近年、日本でもお口の健康の重要性が見直され、積極的に予防・メンテナンスのメニューを受ける方、セルフケアにしっかり取り組む方が増えてきました。
予防メンテナンスは虫歯や歯周病などの発症防止や、病気の早期発見・早期治療につながります。
歯を健康な状態に保持することは、「好きなものを食べられる」「口元を気にせず話せる」など、精神面の健康にも繋がります。
また治療を繰り返し、何度も歯を削ってしまうと、最終的に抜歯となるリスクが高まります。
当院は患者様に少しでも長くご自身の歯を保ってもらうために、予防ケアをおすすめしています。
メンテナンスはこんな方におすすめ
- 歯垢(プラーク)や歯石などの汚れが気になる方
- 歯茎が腫れている・ブラッシング時に出血がある方
- 歯茎が痩せて、歯が長くなったとお感じの方
- コーヒーやタバコの着色が気になる方
- 虫歯・歯周病を予防して、いつまでも歯を残したい方
- いくつになってもご自分の歯でお食事を楽しみたい方
など
これらの症状や目標がある方は当医院までご相談ください。
予防・メンテナンスのメリット
早期発見・早期治療につながる
虫歯も歯周病も、初期のうちにはほとんど症状がありません。
定期検診に通うことで、症状のない初期の間に発見し、速やかに治療することができます。
通院回数が減る
治療が必要になった場合にも、定期検診で早期のうちに発見することで、治療のための通院回数を減らすことができます。
歯の寿命を延ばすことができる
治療開始が遅れて歯を大きく削ればダメージが残ります。
予防により治療の機会を少なくすることで、天然歯の寿命を延ばすことが可能です。
ブラッシング指導
ブラッシング指導とは、歯磨きの仕方の指導のことです。
歯磨きの指導というと、子供にやるものと思われていることもありますが、実は大人の方でも正しく歯磨きができていない人の方が多いのが現状です。
歯磨きは毎日行うものなのでご自分で歯磨きがきちんとできるようになるだけでも、かなりお口の状態が改善していきます。
ぜひ効果的に歯の健康維持をするためにも、一度ブラッシング指導を受けてみられることをおすすめします。
歯周病予防
歯周病とは
歯ぐきや歯を支える周りの組織が細菌により炎症を起こす病気が歯周病です。
悪化すると顎の骨を溶かし、歯が支えられなくなるといった口腔内のトラブルを引き起こすので注意が必要です。
細菌によって誤嚥性肺炎や糖尿病、脳梗塞、心疾患、認知症などの重大な病気を招いたり、悪化させることもあります。
歯周病の治療は歯科医院での定期検診やクリーニング、さらにご自身での適切な歯みがきがポイントです。
気になる症状がありましたら、お早めの受診をおすすめいたします。
こんな症状はありませんか?
- 歯を磨くと歯ぐきから血が出る
- 朝起きた時に口の中のネバつきが気になる
- 歯茎が赤く腫れている
- 歯茎が下がってきた
- 硬いものがしっかり噛めなくなった
- 歯間が広くなった
- 歯がぐらつく
- 口臭がきつい
など
当院では歯周病検査を行っています。気になる症状がある場合はお早めにご相談ください。
歯周病検査
歯周病検査は下記のようにお口の中の炎症の有無、清掃の良し悪しを口腔内カメラで撮影し、モニターで確認していただけます。
- 歯と歯肉の間に入り込んだ歯垢や歯石の有無
- 歯肉の腫れや出血の有無
- 歯を支える骨、歯槽骨が歯周病により溶け出していないか
次に歯周ポケットの深さを測定します。
通常、歯と歯ぐきはピッタリとくっついていますが、細菌が入り込み溜まっていくと剥離し、溝ができることがあります。
この溝の深さが4mm以上ある場合は、歯周病への警戒が必要となります。
お子様の虫歯予防
乳歯や永久歯などの生えてきたばかりの歯はやわらかいため、虫歯になりやすく進行も早いため注意が必要です。
乳歯が虫歯になると、のちに生えてくる永久歯まで歯ならびが悪くなったり、虫歯になることがあるので注意しましょう。
とくに食生活や歯みがきなど、小さなお子様の虫歯予防は、保護者の管理が重要です。
正しい知識をもって最適なケアを行ない、虫歯を作らないようにしましょう。
歯並びが悪くならないようにするための食育指導
当クリニックでは歯や口の発育に応じて食べる機能・行動の発達を促進し、よく噛んで食べる習慣を獲得・維持できるようサポート。
歯や健康を守ることで食べる機能を保持し生涯を通じて安全で快適な食生活が送れるよう食育指導をおこなっています。
食べ方
昔と比べて、現代の食卓には口あたりのよい、やわらかなメニューが多く、子どもの好きなカレーやハンバーグ、スパゲティなど、どれもあまり噛まずに飲み込めてしまうものが多いでしょう。
しかし、やわらかいものばかりを口にしていると、顎が十分に発達せず、歯の生えるスペースが足りなくなり、歯並びに影響することもあります。
根菜類や乾物、魚介類といった、よく噛まなければ食べられない食材をとりいれたメニューを加えましょう。
食べる姿勢
テレビを見たり、何かをしながら食べると、食べ物が口に入っている時間がどうしても長くなります。
食事の時は食べることに集中して、行儀よく正しい姿勢で食べることでしっかり噛むことができます。
⾜の裏をしっかり床につけて椅⼦に座りましょう。
小さいお⼦様は⾜元がぶらぶらならないように台を置いて⾜が床に着くようにするとよいでしょう。
食べるもの
丈夫な歯を作る食事の最大のポイントは偏食をしないこと。
乳歯の下で永久歯がつくられている時期にカルシウムが不足すると、永久歯を弱くする原因になってしまいます。
乳、乳製品、魚介類、野菜といったカルシウム源を、質の良いたんぱく質などと一緒にバランスのよい食生活を心がけましょう。
歯をつくる上で欠かせない要素は、ミネラル、タンパク質、ビタミンA・C・Dなど。
このほかフッ素は、歯質を強くする効果がある自然元素のひとつで、歯のエナメル質を強くして、虫歯菌の出す酸に負けない歯を作る働きがあります。
緑茶、紅茶、リンゴ、イワシなどに含まれているので、過不足の無いように摂ることを心がけましょう。